最初はただのスタイリッシュなSFアクションだと思って手に取ったんだよ。荒涼とした惑星に不時着し、ループする死を繰り返しながら謎を解く。まあ、いわゆる「死んで覚える系」のインディー発のAAA級タイトルって認識でさ。でも、いざプレイし始めるとその認識はものの数時間で崩壊した。
このゲームの何がヤバいって、弾幕の美しさと絶望のシンクロ率だよ。高速で放たれる青と赤の弾幕をギリギリで回避しながら突き進む快感は他に類を見ない。でもそれ以上に、主人公セレーネの過去や内面が、探索する環境そのものと融合して語られていく演出が、もはや狂気の沙汰なんだ。自分が死ぬたびに、この惑星が自分の記憶の形をとって再構築されているような錯覚に陥る。道中で拾うボイスレコーダーや、唐突に出現する「自分の家」の光景が、プレイヤーであるはずの自分の脳内に直接侵入してくるんだ。
「死ぬこと=リセット」ではなく、「死ぬこと=終わらない悪夢への定着」という絶望的なゲームデザインが、コントローラーを握る手に異常なまでの緊張感を強制してくる。ハプティックフィードバックで伝わってくる雨の感触や、背後から迫る異形の咆哮。それらを感じるたびに、自分が今プレイしているのは単なるゲームなのか、それとも誰かの記憶の残滓を追体験しているだけなのか、境界線が曖昧になっていく。一度クリアした後、タイトル画面に戻った瞬間に感じるあの喪失感と空虚さ。もはやこの惑星から帰還したような気分になってるよ。一生モノのトラウマと極上の達成感を同時に味わいたい奴は、今すぐこの迷宮に飛び込んで地獄を見てこい。マジで脳が書き換えられるから。