最初は「剣を振って敵を倒すだけの、ちょっと難しいファンタジー」だと思っていたんだ。マップを埋めてボスを倒す、いつものオープンワールドゲームの延長線上のつもりだった。ところがどっこい、足を踏み入れたその瞬間から、褪せ人としての呪いが始まった。狭間の地の景色を眺めているだけで、そこにあるはずのない「祝福」の輝きを探してしまう自分がいる。このゲームの恐ろしいところは、戦いそのものよりも、その先に広がる「死の形」が詩的すぎることにある。

壊れかけた王の玉座、朽ち果てた黄金樹、そしてどこまでも追いかけてくる褪せ人の宿命。それらが脳内に直接インストールされて、現実の生活がまるで「祝福を失った灰」のように色あせて見える。何をするにも画面の右下を見ようとしてしまうし、路上の野犬を見るだけで反射的に回避行動を脳内でシミュレーションしてしまうんだ。この中毒性は異常だ。単なる攻略データではなく、魂の欠片を地図のあちこちに置き忘れてきたような感覚。今や私の人生は、狭間の地に帰還するための長い長い「遺灰」探しに成り果てた。この世界から脱出することは不可能だ。だって、我々はいつだって黄金の意志に導かれているのだから。